外国人従業員にどう理解させる?「5S」
- 整理、整頓、清潔、清掃、しつけ。どれをとっても、外国人スタッフにとって理解しづらいことが多いといわれています。特に清掃を自身の仕事として認識することは非常に難しいことです。 国によっては、清掃などの仕事は、「下層の人々の仕事」としてのイメージがあり、その仕事をおしつけられたと捉えてしまうことが多いためです。
- 外国人スタッフに対する5Sの講座でも、5Sの方法論を各国の言語あるいは日本語で伝えるだけの研修が多く、5Sの意義が伝わらず研修効果が薄いと指摘されています。忍耐強くOJTで何度も注意をするという企業もいる一方、お互いにモチベーションを失って、燃え尽きるということも散見されます。
- しかし外国人の従業員でもその重要性に気づき、5Sが定着している企業もあります。
- では、どうしたらよいのでしょうか。
- 5Sのやり方を教えていただけではダメ。何故、5Sが重要なのかを体系的に理解してもらい、日本の企業の成功を導いた生産管理手法の重要な1つだとイメージさせることが必要です。
- 研修のポイントは、5Sの方法論を教えるだけではなく、「何故5Sが重要であるのか」を理解することに重点をおき、例えば5Sはあのトヨタの成功をみちびいた日本の生産管理手法の1つであるというポジティブなイメージを埋め込み、「清掃などは下層の人々の仕事」というイメージを払拭させるための構成が最適です。
- 体験型で学ぶ方式がお勧めです。私がお勧めするのは、「ゲーム形式」で外国人に5Sを理解してもらうもの。ご興味があれば、こうした研修を行っている会社をご紹介いたします。
【実際に目で見る工夫】