しかり方

世界中たいていありとあらゆるお国の人から嫌われる日本人の行動のワースト1は、実は「しかり方」なんです。(なお、統計調査の結果もでています。)

いろんな外国人スタッフとお会いして、何が閉口したか聞くとかならずこれを挙げられます。
また、海外赴任をされた日本人をお会いすると、これをやってしまって、最初に手痛い失敗をしてしまった、とおっしゃる方が多いのも事実です。

今日の日本経済新聞の11版の「私の課長時代」という人気のコラムにも、カカクコム社長の田中実氏がやはり似たようなコメントをされていました。

日本人のやってしまいがちな、しかり方とは?

それは人前で注意をすることです。

えっ、それがなんでダメなんですか?とよく問われますが、手痛い経験をされた方なら、ことの重要性がよくおわかりだと思います。

ちなみに、カカクコム社長の田中氏の場合、「イライラして、しかることもありましたが、台湾人はプライドが高い。人前でしかると、次の賞与が出るのをまって辞めていく人もいました」、と書かれてありました。

しかし、これは台湾に限ったことではありません。

外国人スタッフは、まずは「ほめらる」文化にいる方が多く、また、注意されるのは人前ではなく個別に行われる場合が圧倒的に多いのです。

ちなみに私の知り合いに、スリランカに赴任されて秘書に対してこれをやってしまい、職場中総スカンから始めなければならなかったとこぼしている人もいました。

韓国のサムスン電子に品質管理のアドバイザー(役員)として赴任された吉川良三氏の著書「神風(シンパラム)がわく韓国(くに)」に、やはり「人前叱責」による手痛い目にあった経験が述べられてあります。

また、日本企業で働く日系ブラジル人においても、日本人のこの「しかり方」にはブーイングを表しています。(参考文献:西田ひろ子編「日本企業では働く日系ブラジル人と日本人の間の異文化コミュニケーション摩擦」)

よく小学校の教室で、先生にしかられるのが当たり前の日本人。しかられてナンボの日本人には少し理解しにくいコンセプトですが、「人前でしからなない」を海外赴任前にはキモに銘じていかれることをおすすめします。

いったん悪化した関係は、なかなか挽回しにくいもの。

最初から、やってはいけないことを知っていくのか、知らないで手痛い目にあって学ぶのか、どちらがよいかはその人の判断によるかと思いますが、少なくとも余分なエネルギーは別の重要なことにとっておくほうがよいように思えます。

私たちのセミナーや研修メニューでは、この点を必ず含めるようにしております。

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