事例2：【フィリピン人技術者向け】日本型経営理解研修（１日コース）

【研修実施の経緯】

• フィリピンに工場・支社をお持ちの日本企業B社様よりご依頼をいただき、現地工場・支社で働くフィリピン人技術者が日本に長期技術研修に来られた際の研修の一部をご依頼いただきました。B社様の場合、フィリピン工場・支社での日本人スタッフとフィリピン人スタッフとの間で、コミュニケーションスタイルや価値観の違いにより、共に仕事を進める上で様々な課題やトラブルが起こっていました。
• 現地での生産性を確保するためにも、そうした課題を解決するための具体的な方法や、お互いの価値観の違いについて理解を進めたいとのことで、当社の研修をご依頼頂きました。
• 当社からは、日本的経営スタイルの特徴、日本的な仕事の進め方・考え方、日本的なコミュニケーションの仕方の特徴などについて、講義とワークショップによるコースを英語でご提供しました。

【対象】

• 日本企業のフィリピン工場・支社に勤務するフィリピン人技術者の方、４０名程度。

【研修のねらい】

• １．日本型経営の基礎（雇用慣行、コミュニケーション、リーダーシップ、納期・品質主義、時間の概念の違い、“お客様は神様です”などの価値観）を外国人スタッフの価値観にとってわかりやすく説明し、外国人スタッフがおこしやすいとされるトラブルを未然に防ぎます。
• ２．事前に、日本的な仕事の進め方を理解してもらい、日本人と仕事をする彼らのストレス軽減を図ります。
• ３．日本企業や日本人顧客・同僚に対する日本式コミュニケーションの基礎を抑え、コミュニケーションスタイルの違いによる文化摩擦を未然に防ぎます。特に、日本人が受容するプロセス型のコミュニケーション、たとえば「ほう・れん・そう」の意味や意義を説明し、また、根回しの重要性など、外国人スタッフがこれまで疑問に感じている点をはっきりとさせます。価値観の異なるスタッフ同士、うまくコミュニケーションをとるための工夫を、外国人スタッフと日本人スタッフ（顧客）との間で実際にトラブルとなりやすい事例を通じ、ロールプレイで学びます。

【プログラムの特徴】

• フィリピンの方々は特に、参加型・体験型の研修を好み、またこうした形式を通した学習のほうが効果が高いとされます。そうした特質に合わせてお作りいたしました。
• 具体的には、各自が実際に遭遇した、日本上司や本社担当者との間で経験したコミュニケーション・トラブルや、異文化ビジネス体験を事例として取り上げ、事例分析を行ったり、ディスカッションを行ったりする実践型のワークショップ形式の研修となりました。
• この他、日本型経営の基礎のレクチャーを含め、コミュニケーション方法や、リーダシップスタイルの違い、仕事に対する価値観の違いを「見える化」し、理解を促しました。組織文化あるいは、同僚や顧客企業と、自分の就業スタイルとを客観的に把握させるセッションも含まれました。
• また、外国人スタッフには理解されにくい、その会社独特の組織文化を事前にまとめていただき、それをもとにしたディスカッションも取り入れました。さらに、「以心伝心」を基調とする日本人同僚・上司とのコミュニケーションで、どのようにしたら相手の意図がつかめるのか、そのスキルを具体的に紹介。日本人とのコミュニケーションの潤滑油となる重要な日本語のフレーズについても練習いたしました。
• 最も課題となっていた点は、「報告」「連絡」「相談」の頻度をどうするか、どの段階で求められるのか、という点です。こちらについても、基礎をおさえ、日本人側が期待していた「ホウ・レン・ソウ」がなされなかったことで起こったトラブルについて振り返るセッションを設定いたしました。 より詳しい研修プログラムについては、こちらのＰＤＦをご参照ください。

【プログラム詳細】

• 研修プログラムの詳細については、こちらのＰＤＦでご覧いただけます。この研修プログラムは一例です。各企業様の業種やニーズに応じて、柔軟に対応致します。まずはお気軽にご相談ください。

【研修言語】

• 英語

【講師】

• 当研修は、野田さえ子（中小企業診断士）が担当いたしました。

【テキスト】

• 当研修では、ご依頼主のB社様のニーズに合わせた研修カリキュラムをお作りし、それに適した、様々な事例を取り入れたオリジナルテキストを使用いたしました。

【お見積り・ご相談】

• 研修内容・開催地域に応じてお見積もりいたします。お気軽にご相談ください。
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