事例3:【インド・フィリピン高度人材向け】
海外出張型・対日本プロジェクト準備研修(3日コース)

【研修実施の背景】

  • 外資系企業C社様では、日本人スタッフと外国人スタッフとの間でコミュニケーション摩擦や仕事上のトラブルが散見されていました。例えば、日本的な企業文化への理解が不十分なために、顧客(日本企業)に対する外国人スタッフのサービス提供の仕方や対応に不手際が起こってしまったり、社内での連携がスムーズにいかないなどの課題をお持ちでした。
  • このようなC社様のご経験を踏まえ、今回、新プロジェクトを立ち上げるにあたり、日本人スタッフと外国人スタッフの間のトラブルを最小限に抑え、成果を出すための、課題解決型の研修をご希望されました。

【対象】

  • 日本企業を顧客とし、日本人の同僚・上司と業務を行う予定となっている、新規プロジェクトメンバー(海外支社で働く外国人の技術者および管理者)に対して、現地出張研修という形式で行われました。

【研修のねらい】

  • 1.日本型経営の基礎(雇用慣行、コミュニケーション、リーダーシップ、納期・品質主義、時間の概念の違い、“お客様は神様です”などの価値観)を外国人スタッフの価値観にとってわかりやすく説明し、外国人スタッフがおこしやすいとされるトラブルを未然に防ぎます。
  • 2.事前に、日本的な仕事の進め方を理解してもらい、日本人と仕事をする外国人スタッフのストレス軽減を図ります。
  • 3.日本企業や日本人顧客・同僚に対する日本式コミュニケーションの基礎を抑え、コミュニケーションスタイルの違いによる文化摩擦を未然に防ぎます。特に、日本人が受容するプロセス型のコミュニケーション、例えば「ほう・れん・そう」の意味や目的を説明。また、根回しの重要性など、外国人スタッフがこれまで疑問に感じている点をはっきりとさせます。価値観の異なるスタッフ同士がうまくコミュニケーションをとるための工夫を、外国人スタッフと日本人スタッフ(顧客)との間で実際にトラブルとなりやすい事例を通じ、ロールプレイまたはシミュレーションで学びます。
  • 4.特に問題となりやすい、時間の概念の違いについては、これまでの多くの企業でのトラブル防止につながっている対策を、研修準備・実施期間中に講じます。

【研修プログラムの流れと特徴】

    1.現状の問題把握のための事前アンケートを実施

  • 解決すべき問題とその解決策を明らかにするため、日本人スタッフおよびこれまで日本人と働いたことのある外国人スタッフに対して事前アンケートを実施。現在の問題の「見える化」をまず行いました。アンケート項目の抽出や分析は講師側で行い、実際に外国人スタッフ・日本人スタッフ各々が遭遇した認識ギャップやビジネス文化の違いを分析。アンケート結果を報告書にまとめ、ご担当者様へご報告いたしました。
  • (※なお、同報告書は、Non-Japaneseである上層部への報告にも使えるよう、ご希望により英語での作成も可能です。)
■■アンケート結果報告書 サンプル(一部抜粋)■■
  • このアンケート結果分析では、どこに問題が生じているかを視覚化し、文化ギャップが生じている項目について、どのように認識の差異が存在しているかがわかる比較表もおつけします。また、定量的なデータ以外に、アンケートに答えていただいた方の定性的なコメントも、重要な項目からとりまとめ、お伝えいたしました。
  • 2.アンケート結果に基づいたカリキュラムを作成

  • 1のアンケート結果から、現場で何が問題となっているか、その原因は何か、そしてその解決策は何かを抽出し、カリキュラム編成を行いました。C社様のご担当者と再度打ち合わせを行い、オリジナルテキストを作成いたしました。
  • 3.研修の実施

  • 1-2日目は、当社作成のオリジナルテキストを基に、日本型経営の基礎のレクチャーを含め、コミュニケーション方法や、リーダシップスタイルの違い、仕事に対する価値観の違いを「見える化」し、理解するためのセッションや、組織文化・同僚・顧客企業と、自分の就業スタイルとを客観的に把握させるセッションを実施しました。
  • 3日目は、前述のアンケート結果を踏まえ、「学んだこと:”Lessons learned”」を共有しました。
  • また、C社様で実際に発生したトラブル事例を、ケーススタディとして書き起こし、研修依頼担当者と打ち合わせの後、テキストとして使用。その教材を基に、どのように対処したら日本の顧客の満足を高めることができるのかを、シミュレーション方式でチームごとに競う形式を採用しました。
  • 欧米での教育経歴を持つインド・フィリピンの高度人材は参加型学習方法による学習効果が高いため、このシミュレーション方式を積極的に取り入れています。このため、テキストについては研修依頼担当者様、あるいは業務担当者様と密に打ち合わせを行い、業務との関連性の高いテキストを作成させていただきました。
  • また、特にインドやフィリピンのスタッフのように、英語を自由に操るのを当たり前と感じている方々にとっては、日本人の英語力(特に会話、ヒヤリング)が相対的に低いことを理解するのが難しいのです。彼らは、いきなり電話で早口でしゃべってしまったり等、日本人とどのように会話を成立させたらよいのか、コツを知りたいと思っているようです。Non-Native speakerとどのように英語で会話をすれば意思が通じやすいか、具体的なコツと、その実践を試すエクササイズは思いのほか好評。研修効果も高いと思われました。

【プログラム詳細】

【研修言語】

  • 英語

【講師】

  • 今回は、新興国(アジア、東南アジア、中央アジア)や途上国(アフリカなど)に対する人材育成の経験が豊富な
    野田さえ子が担当いたしました。新興国にありがちな出張時のトラブルも対応可能です。

【サンプル映像】

  • サンプルとして別日に撮影したものです。

【テキスト】

  • 様々な企業で実際にコミュニケーションでお困りの事例を取り入れたオリジナルテキストを使用いたしました。ご担当者様へ事前にメールにて送付し、研修当日までに人数分ご印刷をお願いしました。
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